大谷大学社会学部コミュニティデザイン学科 鈴木ゼミ 水尾プロジェクト 11月11日

 水尾プロジェクトでは、京都市右京区の水尾地区に行って、水尾の活性化のお手伝いをしています。水尾は愛宕山の南麓にあり、自然が豊かです。水尾は、特にゆずの里として知られています。加えて、水尾ではゆずと並ぶ魅力的なモノとしてフジバカマを育てています。

 

 2023年11月11日(土)里山の郷土食体験イベントでお手伝いしました。9時40分に保津狭駅に集合し、旧水尾小学校に行き、自治会長の話を聞きました。そのあと、柚子搾り・ゆずゼリー班とゆず畑見学班に分かれました。親子14組28名の方が参加しておられました。

ゆずをしぼっている様子



 まず、ゆず搾り・ゼリー作り班は、ゆずを搾って果汁をとり、ゆずゼリー作りに使いました。ゆず搾りでは親子で楽しそうに搾っている様子を見て、親子の仲の良さを感じました。

マスキングテープを貼って自分のものが分かるようにしました

 ゆずゼリー作りでは、一人ひとりゼリーの容器にマスキングテープに名前を記してから、作りました。オリジナルのゆずゼリー容器を作って皆さん楽しんでいました。まずはグラニュー糖とゼラチンを軽く混ぜます。次に水を沸かしてボウルにお湯を入れて泡だて器にいれます。その中に搾りたてのゆず果汁とゆずリキュールを加えてボウルから一人分の容器に入れていきます。そして、冷蔵庫で2、3時間冷やします。参加者たちは親子で楽しそうにゼリーを作っていました。

ゆずの木について教えてもらっている様子

 ゆずゼリーを作り終えて、ゆず畑を見学しました。畑に行って、ゆずの木が生えている様子を見学しました。現地の方から、ゆずについてお話を聞きました。水尾は日本のゆず栽培の発祥の地であること、またゆずの葉に傷をつけたら、良い香りがするとおっしゃったので、試してみると、ほんとにゆずの香りがしたので、面白いものだと思いました。実生のゆずの木は200年〜300年持つとおっしゃっていました。ゆずの木は3世代に渡って、現地の人を見ているともいえそうです。   

円覚寺



 昼からは、水尾地区の散策をしました。まず、円覚寺に行きました。円覚寺は浄土宗のお寺です。みんなで、南無阿弥陀仏と唱えていると、願いが叶うと教えてもらいました。

 

 次に、フジバカマ畑に行きした。フジバカマ畑では、渡りチョウのアサギマダラについて説明がありました。参加者の方は、アサギマダラが台湾から飛んで、水尾までやってくるという説明に、たいへん驚いていました。また、アサギマダラの名前を知っている参加者も多く、逆に驚きました。

 

 

地域おこし協力隊の隊員さんの家を見学した様子

 さらに、地域おこし協力隊の方が住んでいる伝統的な家をみんなで、見学に行きました。印象に残っているエピソードとして、右端の窯は神が宿っているので、料理には使わないとおっしゃっていました。左から3つ目の窯を料理に使うとおっしゃってました。

 

水尾のお神輿


 最後に、清和天皇社に行きました。清和天皇は9歳で即位し、27歳で譲位して出家して、修行のために水尾に来られたとのことです。修行のために水尾で食を絶つ修行をしました。水尾が静かで清らかな土地であったため、終焉の地として、定めたとのことです。清和天皇社で先代から使われているお神輿を拝見しました。

完成したゆずゼリー

 

 水尾地区散策の後、旧小学校に戻り、ゆずゼリーをたべました。ゆずの香りを楽しみながら、美味しくいただきました。里山の郷土食体験イベントに参加して、水尾についての理解が深まり、多くの方々が楽しみながら水尾のことを学んでいてたいへん良いイベントだと思いました。